守山   Moriyama Ongaku Renmei  

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♪あゆみ・夢



   あゆみ・

     1999年 創刊号 発足によせて  理事長 笠原 たか
 自分を表現することによって、人はとらわれているモノから自由になっていきます。
自由な中で表現された真実に接することによって、受ける人は感動します。この感動こそが、物質的に豊かな現代に強く求められているものであります。
 守山とその周辺には、多くの優れた音楽家や、音楽愛好家の方々がおられます。これまで個々に活躍されてこられましたが、相互の交わりがほとんどなされておらず、演奏会の機会や情報が少ないのが実情です。与える気持ちとたくさんの求める気持ちが宙を彷徨っているように思います。このような気持ちをうまく生かしてゆこうという願いから、このたび守山音楽連盟が発足いたしました。連盟は潤滑油、交通整理的な役割をモットーとし、あくまで自由な表現と活動を重んじて行きたいと思います。また、優れた演奏家の方々にも参加していただいて、少しでも豊かな気持ちを育て、研修会
等を開いて勉強の場を設けたいと考えています。
 皆様の暖かいご支援のほどよろしくお願い申し上げます。


2019年 4月 ありがとう20年!そしてこれからもYOROSIKU!
 
「音楽は難しいが面白いことだらけ。昨年は転んで左足を骨折したけれど復活した。最期を迎えるのはまだ早い。」何と生命力に満ち溢れる言葉の言い放ちでしょう。!
 これは97歳の現役ピアニスト室井摩耶子さんの昨年夏の文章の最後の言葉です。その少し前の文面にはこんな描写もあります。
「ベートーヴエンのピアノ協奏曲を弾くために東欧のある国に行ったとき、老婦人に『日本人のあなたがなぜベートーヴエンを?』と問われ、私は『べートーヴエンはドイツ人のためにではなく、人間のために音楽を作ったのです。』と答えました。
」その後、質問されたご婦人にスタンディングオーベーションをいただいたとか。なんと視野の広い本質の捉え方でしょう。
全文をここに引用できないのはとても残念ですが、全体から醸し出される何とも言えないリズム、歯切れの良い文章に私の心は不思議な心地良さと満足感を覚えました。それと同時に「青春」という言葉が頭を過ったのです。室井さんは97歳になられた今でも(98歳かもしえません)ずっと青春をしているのだ!と。
 守山音楽連盟は今年の1月19日で満20年を迎えました。長いようであっという間の20年だったと思い返します。仲間たちは皆20年、年を重ねていることになりますが、その実感がちっとも感じられません.何故でしょう?そう、きっと私たちも音楽と向き合うことによって「青春」をしているのですね。苦労も音楽によって浄化され、1日1日は更なる進化した音楽の姿を求めて新しく生まれ変わり、精神が年を取るという暇がないのだと思います。これからの連盟が今までもそうであったように、夢と希望にあふれる青春であることを願ってやみません。皆様!素敵な青春を音楽と共に謳歌しようではありませんか。願わくば、永遠を見据えて・・・。   




2017年 4月 「0歳から100歳までのコンサート」 ゆいの里 交流ホーム
 
 守山音楽連盟の皆様には社会福祉法人慈恵会ゆいの里とご縁をいただき、何かとお世話になりまして誠にありがとうございます。
 笠原理事長様、中北様にはもうかれこれ13年あまり、地域交流ホームにおいてコンサート活動を継続いただいており、ケアハウスゆい・グループホームゆい・特養ゆいの里別館の音楽好きなご利用者さん、また最近はゆいの里のボランティアさんもその日を心待ちされております。
お陰様でゆいの里は創設から31年を迎えますが、私どもにできる地域活動の一環としてのカフェ活動の中で、音楽連盟とコラボで一昨年は介護者の方に向けたサックスコンサートを、また、昨年は「ゆいの里0歳から100歳までのコンサート」を開催させていただきました。「サックスの音色に涙が出るほど癒された」「音楽に引き込まれた」「老若男女が一体の心安らぐひとときをありがとうぜひ続けてほしい」などアンケートをいただき、ご来場の方にたいへん喜んでいただくことができました。
 音楽連盟では、お互いに切磋琢磨しあって、それぞれの専門性をいかして地域の皆さんのお役に立てる喜びを感じて活動なさることによって、ますます、技に磨きをかけ、人としての深みを養っておられるようにお見受けしております。活動を通してお一人おひとりがますます輝き、また心豊かな地域作りに貢献いただきますことを祈念いたします。そして私どもゆいの里も皆様とともに歩ませていただきたいものと願っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
                           社会福祉法人慈恵会 ゆいの里 理事長 廣田加代子
   


  2000年 1月 第2号  第1回研修を終えて 笠原 たか
11月15日、第1回守山音楽連盟研修会を開くことができました。大阪フィルのチェロ奏者菱倉新緑さんを迎えての”オーケストラよもやま話”は第1回を飾るに相応しい内容であったと思います。この音楽連盟は会員を守山に限定しているのではなく、「音楽活動を通して交流・連携を図り、音楽の普及と発展に努め、守山市の市民文化向上に寄与する」という趣旨に賛同していただける方には市外県外問わず広く参加して頂こうというものですが、ここ守山が発信地であり、その守山在住の菱倉さんに第1回
をお願いできたこと、又内容的にもオーケストラという音楽のすべての要素を含み得るジャンルに関してであったこと等がこれからの連盟の大きなハーモーニーを想起させ、記念するに値するものでありました。
 さて、お話はご自分の音楽とのかかわりから始まり、各楽器奏者の特徴(例えばオーボエは神経質でハゲの人が多いとかファゴットはブツブツ文句を言う人が多いとか・・・)、指揮者の持ち味(ベートーヴェンのシンフォーニー  第5番運命を四人の指揮者のCDを聞き比べながら、指揮台の上に立っただけでオーラのある人、指揮台の上から落ちた指揮者もいた等・・・)、報酬(ギャラ 因みに小澤征爾は?千万とか・・・)について等、汲めども尽きないお話で、参加全員が耳と目を全開してお話に聞き入りました。一段落のあと会員の手作りのケーキを頂きながら質問コーナーに入りましたが、活発な問いかけに菱倉先生も丁寧にお答えくださりよい勉強になりました。
 最後にオーストリア・リンツ・ブルックナーゆかりの教会、サンフローリアン教会での朝比奈隆指揮・大阪フィル演奏ブルックナー第4番を聞きながら終了ということでしたが、第1楽章と第2楽章の間に思いがけずも本物の教会の鐘の音が入るという感動的な録音であり、その感動を追体験させていただきながら幸せな気持ちで2時間にわたる研修を終えました。
20087月 第17「メロディーの宝石箱」金子みすゞの世界から
O・S(賛助会員)

 私と 小鳥と 鈴と    金子みすゞ

  私が両手をひろげても お空はちっとも飛べないが

  飛べる小鳥は私のように 地面を速くは走れない

  私がからだをゆすっても きれいな音は出ないけど

  あの鳴る鈴は私のように たくさんな唄は知らないよ

  鈴と 小鳥と それから私 みんなちがって みんないい

童謡詩人の金子みすゞがここ近年注目されるようになり、数多くの本やCDが出版されていますが、先日友人から朗読と歌「金子みすゞの詩」のCDをお借りしました。その中には詩の朗読25組と歌二編が収まっており「蜂と神様・不思議・星とたんぽぽ・羽根ぶとん」などは特にユニークな詩で、その他、僅か五年間に500以上の童謡を作ったという。なかでも「私と、小鳥と、鈴と」は代表作の一つであろう。この美しい詩とメロディーは私の心に強くひびきました。彼女の詩に魅了された作曲家たちは、思い思いに詩を選び、歌曲や合唱曲を書いています。「この曲はヘ長調で、音楽の表情をつくるうえでピアノが大きな役割を担っていますので、伴奏をよく聴きながら歌いましょう。」と説明書きされていました。金子みすゞは、大正から昭和にかけて、彗星のごとく現れ、若き童謡詩人たちの憧れの星となりましたが、昭和五年、26歳の若さでこの世を去りました。しかし今、金子みすゞは日本の最も新しい童謡詩人として、日本中の人々の心に驚くほどの力で甦っています。

 それは、「命のこと」「心のこと」「生かされていること」「見えないけどあるということ」「違っていていい、ということ」など、現代の私たちに一番大切なことを極々自然な眼差しで詩に表現しているのではないでしょうか。金子みすゞ文学を通して、私たちが遠く忘れ去ってしまったような温かい心の思いやりや優しさを、再び呼び覚まされたような、まさにみすゞ詩集は、心の優しさをメロディーで奏でた宝石箱と言っても過言ではないと思います。

 
   2000年 5月第3号 第2回研修会
            「メンタルヘルスと音楽」  O・A
3月31日、滋賀大学・大学院教授、スポーツ心理学の権威、中主町在住の豊田一成先生を講師にお招きいたしました。先生は、生命の根源である心の分野、すなわちメンタルヘルスの研究をされ、潜在的能力開発に取り組み、日本国内はもとより、世界26カ国を歴訪。著書も多数あり、講演も223回を超え、多角的にご活躍です。
・誰もが願う健康で長生き、それは心の訓練をする事で可能になる。
・行き先に目標を持つ→生きがいを見出す→知的好奇心を持つ→プラス志向で生きる→5感(視・聴・臭・味・蝕)を刺激して第6感(勘)を高める。
・目標は高く持つ→夢中になって打ち込む→脳が活性化する→快い音(音楽)を聴かせる→脳内のα波増加→心身のリラックスを得る。
・音楽は「呼吸法+気(心身統一の力)=自己実現・抑制される事のない無限の世界への広がり」という方程式に合致して、更に真・善・美・躍動・信仰・正義・奉仕・秩序・愉しみへと発展し”生命を精一杯燃やすことができるもの”ということになる。
・人は基本的にな欲求が満たされた時、自己実現が可能になり、真なるもの、善なるもの、美なるものの追求へと心の成長を遂げる。それらによって安らぎを得、更に他人の喜びを己の喜びと成しゆける。”人間が人間らしく自らを高め、出来る範囲で社会に貢献すること”これが精一杯生きるということになるのではないか。
 先生のお話の大要は以上ですが、聴講生50余名の方々のお顔が一段と輝きを増したのは先生のお話の"脳が顔を作る”ということの証であると思えました。音楽連盟も<自ら高め社会貢献へと展開していけたら>と大望を抱いた次第です。この講演を聞くにあたり、ご尽力くださった方々に厚くお礼を申し上げます。
  20083月 第16 ありがとう9年間 よろしく10年目
笠原 たか 

♪いつのことだか 思い出してごらん あんなこと こんなことあったでしょ♪という曲をご存知ですか? 幼稚園の子どもたちが卒園間近によく歌う曲です。今連盟のこれまでの9年間を振り返っていますと、このメロディーが優しく語りかけるように頭の中に流れてきました。発足時は、まるで雲をつかむような思いで見切り発車し、深く考え込むよりは実行をという思いで、この9年間一つ一つの企画に皆で全力を尽くして取り組んできました。心配したり、迷ったり、ある時は思いがぶつかりあったりして悩むこともありました。それぞれの方が日常生活に加えての活動でありますので、大変な思いをしながら又、心の中に不安を感じながら係わっていただきました。それだけにそれぞれに達成感と感動が持てる内容であったと確信しております。連盟の中心理念である“点を線で結ぶ”という目的は、活動の中で少しずつ実現され、広がりを持ち根を降ろし始めてもいると思います。

 子どもを対象にした研修会に参加した小学生は、「以前とはまるで違ってヤル気を起こした。」「他のコーラスを聴いて自分達ももっと上手になって舞台で歌いたいと強く思った。」「老人介護センターへ行って高齢者と歌った時、普段と違った歌う感動を覚えた。」「自分の生活範囲内では、知り得ない方々と友達になれた。」等々嬉しい知らせがいっぱいの9年間でした。

 さて、4月からは10年目。節目の年となります。これまでと同様に丁寧に心を込めて活動に取り組んでゆかなければと思います。少し誇りに感じていながら……。 来年3月には連盟結成10周年として全体の記念演奏会を企画しておりますが、2年間にわたって準備を進めてまいりました「琵琶湖の四季」を、その時お披露目することになります。広く愛され親しまれる歌となりますよう強く願っております。

 この会は、会員一人一人が主役の会です。各活動に奮ってご参加いただきまして一歩一歩の足跡を確かなものへと刻んで下さいますことをお願い致します。

         
  2000年11月 第4号 守山市音楽連盟の発展によせて H・S
                
 ”
心地よい音楽は 心を慰めてくれる
   ヤル気をおこさせてくれる
   悲しいときも 嬉しいときも
   苦しいときも 疲れたときも
 ときには励ましとなり
   歓喜に酔わせてもくれる
 一日の生活のなかに
   心地よい音楽を やすらぎの音楽を”
---音楽パワーっておもしろい---
 音楽は難しかったと思う人、音楽なんてと軽く見る人、さまざまですが、「音をたのしむ」ことが音楽なのです。理屈でなく「楽しく聴き、たのしく歌う」ことが音楽です。
 「乳牛に心地よい音楽を聴かせるとミルクの出が良くなる」「鶏に音楽を聴かせると産卵が快調になる」「お酒の仕込みにはモーツアルトの交響曲を聴かせると美酒が醸造される」などの話は不思議なパワーを持っています。心と身体の健康・回復・維持・改善をはかる「音楽療法」が近年脚光を浴びるようになっています。
 苦手な曲をムリに聴く必要はなく、自分の今の気持ちにピッタンコの曲を聴くことが最高です。ときには「もしもし亀よ 亀さんよ」や「どんぐりころころ」と多くの人が知っている歌をみんなと一緒に、おなかの中から声を出して歌ったり、ときには身体を動かして歌えば気分もスカッとなるでしょう。
   20077月 第15 「心の扉が開いた音楽」
 O・S(賛助会員)

70歳(古希)を目の前にした今、昔から大好きだった音楽の趣味を生かし、老後の生きがいにしたい・・という念願と、10年前まで30年間勤務していた保育園を懐かしく想い出すために、また痴呆防止に脳を活性化させたい等々の理由から、現在童謡や唱歌、懐かしい歌謡曲を歌うグループに参加して楽しいひとときを過ごしています。例えば、思い出の回想がしやすい曲「みかんの花咲く丘」、踊りたくなるような「東京音頭」、楽しく歌う「憧れのハワイ航路」。そして最後に「故郷」のような静かな曲で締めくくる。

 大きな声を出して歌う事は、心身ともに健康的で明るく笑顔のある一日を与えてくれます。どんなストレスも解消してくれます。仲間たちと語り合い、歌う。歌のもつ効果のすばらしさをしみじみ味わっているこの頃です。

 最近読んだ本や新聞で見つけた記事に、音楽療法士の書かれていた一文に感銘を受けました。それは、統合失調症で4年以上も入院している女性に、音楽療法を始めることによって、いい変化の兆しが表れてきたというのです。心をピタリと閉ざし、医師や看護師、面会に来る家族にさえも一言も話そうとしなかった彼女が、ショパンのピアノ曲を聴くと表情が変わり、音楽に関する療法士との会話をとても楽しみに待ってくれるようになったという。音楽を通じて障害のある人に生きる喜びを感じてもらったり、本人ですら気付かないまま眠っていた能力を引き出すお手伝いが出来たことが嬉しい・・、と語っておられました。

 また或る新聞では、「音楽でまちづくり」。音楽は人を呼び込む力がある。湖国のまちに新たな魅力が加わるはずだ、といった記事に深く心を奪われました。音楽に関して知識も才能もない私ですが、音楽は心を豊かにし、人生を豊かにし、生きる勇気をあたえてくれることは事実です。これからの人生も、生命ある限り音楽との出合いを大切にしていきたいと願っております。

         
  2001年5月 第5号 発足記念演奏会を終えて 
仲間を広げる美しいハーモーニー  N・M
 
 音楽の素養も感性もない私、でも今回の記念演奏会に出席させていただき、何か心が満たされ音楽が身近に感じられるようになりました。
 のどかな田園を背景にした会場、広さも聴衆者の人数とマッチし、家族ぐるみの暖かい雰囲気、そして多彩なプログラム、解説、出場者のプロフィールなど聴衆者の立場に立った工夫と相俟って、終始緊張となごやかさの中で聞き入ることができました。とくに私が感動したのは、理事長笠原さまのご挨拶の中にあった記念演奏会の趣旨、すなわち”音楽活動をしている優秀な方や団体のエネルギーをこの地において線で結ぶ”という抱負や願いが見事出場者の方からの言葉として如実に表れたことでした。「私は今まで一人でピアノを弾き孤独でしたが、今日は友だちができました。」とか、ピアノの組曲で互いの音や心を察しながら弾くことの大切さ、また、一つの曲を二つの楽器で奏でることによって曲の味を見直したなど、出場者の新たな発見、感動が目の前で言葉として発せられ、私はまさにこの演奏会は大成功だと思いました。終了と同時に皆さんは「よかった。よかった。」と連発、「守山市にすばらしい人がおられるのですね」と大満足でした。
 この演奏会を通して、音と音・人と人・心と心のひびき合いがますます美しいハーモニーとなって広がり、心豊かなまちづくり・人づくりの核となって輝いていきますよう、さらなるご活躍をご祈念申し上げます。
  20073月 第14 連盟結成10周年に向けて
笠原 たか 

今年の冬の暖かさは、日々の過ごし安さに「恵まれている」と思いつつも、反面寒さで身が縮こまるような本当の冬を懐かしく思うのは私だけでしょうか。一昔前までは冬には雪が降り、あちらこちらで雪だるまの姿を目にするのが原風景でしたが、それも今はほとんど目にしなくなり、地球全体の温暖化が進んでいます。人間界においても、産業、商業、交通が発達したことにより、社会の仕組みも人間関係の有様も刻一刻と変化しているように思います。私たち音楽連盟も、どのような働きができるのか、又しなければならないのか、柔らかい頭とまーるい心で、新鮮な感性を注ぎながら取り組んでいかねばならないと、気持ちを新たにしております。

 8年目にあたる18年度は、音楽ボランティアに活動の道が開かれ、多くの方々に活躍していただくチャンスを与えられました。演奏者、聴衆、サポーターの三者が喜びと満足のうちに時を過ごすことは、嬉しいことだと思います。これからもこの活動は広がりをみると思いますが、更なる中身の充実をはかりながら前進できればと願っております。

 さて、守山音楽連盟は、平成111月発足以来、平成214月に早くも結成10周年を迎えます。10年という大きな節目を迎えるにあたり、事務局では記念事業の企画に取り組んでおります。その1つとして、琵琶湖の春夏秋冬を歌った曲「琵琶湖の四季」(仮題)を制作することに決定しました。日本の歌として親しみをもって末永く歌い継がれていく作品を目指しています。作詞は公募することとして準備に入っておりますが、会員の皆様方も奮ってご応募ください。

 もう一つの大きな事業は記念コンサートの企画です。開催は平成213月、守山市民ホール大ホールを会場に予定しております。内容はまだ未定ですが、会員相互で知恵を出し合い、心に残る10周年記念演奏会となりますよう、皆様からのアイデアやご意見をお寄せ下さいますようお願いいたします。

 今年1年、心新たに充実した活動が出来ますよう、益々のご精進を念じ申しあげます。

         
  2002年3月 第6号 あれから・・・・  笠原 たか 
 もうあれは3年前になるのでしょうか?市民音楽祭を終えて、私たちの心がいつになく熱くなっていました。せっかく思いをひとつにして集まったのだから、このまま又ばらばらになってしまうのはもったいない、この人の輪をもっと密なものにしよう。もっとお互いお友達になって、励ましあい、刺激しあって活動しましょう。この思いは3年たった今でも消え去ることなく燃え続けており、そのエネルギーは少しづづではありますが、大きくなっていって色々な姿に変わって、実行に移されていっています。
 まず、昨年の3月には第1回発足定期演奏会が開かれたくさんのお客さまによろこんでいただくことができました。毎月、守山市立図書館で行われているマンスリーコンサートへは、連盟のメンバーからの積極的な参加があり、今年度も希望者でほぼ予定が埋まっています。
 もうひとつ大きな動きは、この4月に守山音楽連盟の混声合唱団が結成されることです。既に百二十余名の希望者をいただき、思いをひとつにして来年3月の第3回定期演奏会へ向けて、活動が始まります。話が前後しますが、第2回定期演奏会は今年の12月に”花子さんの音楽成長記”と題しまして、美しくかつ楽しい演奏会を企画しています。乞うご期待です。演奏だけでなく、お勉強もしておりまして、研修会も既に5回修了、各回とも興味深いテーマで、多くの方々にご参加いただくことができました。まだ、連盟の実態はアメーバー状態で、確定はしておりませんが、アメーバーだからこそできる柔軟性と頭の柔らかさをもっています。これからも皆様の気持ちが熱くなり、”これをしたい”と言うことがありましたら、どんどん実現できるようにお手伝いしていける会にしたいと考えておりますので、皆様の応援、ご協力、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
  20067月  第13 新たなステップへ共に築き上げて8年目に
笠原 たか
 

夏の暑さにぐったりしながらも、この夏の暖かい空気に包まれて解放された気分になり物事を楽観的に考えてしまうのは私だけでしょうか?生来、疑うよりは先に信じてしまう性格、また、不可能なことよりも可能なことの方へ興味がふくらむ傾向、夢ばかり追いかけて足下を見ないので転んでしまいそうになる、ちょっとおっちょこちょいの私。こんな私でも多くの優れた仲間に支えられ、また協力し合いながら、この音楽連盟を共に築き上げて8年目に入りました。これまでも、多彩な催しを企画し、その一つひとつが冒険であり、緊張と驚き、不安と喜びに満ちていました。でも、これからはもう一つ大きく輪が広がり、地域や学校などに私たちの思いが注げることになり、期待に胸がふくらんでいます。ここで、私の思う連盟のあり方を要点的に復習しておこうと思います。

 〇点と点を結んで線にする。線と線を結んで面にする。そこになにかを生み出す。

  (連盟は点と点を結びつける交通整理)

 〇音楽の需要(自分たちの発表)と供給(訪問して演奏するなど)と研修(学び)。

  この3本柱を常にバランスよく保つ。

 〇ボランティア団体なので無理をしない。しかし、良いと思われる活動は可能な限り推し進める。

 以上3点が発足当時より貫いてきた連盟の理念であります。これから10周年に向けて記念演奏会の準備に入ります。皆様方のアイデア、思い、何でも近くにおられる役員の方にお伝えいただきますようお願い致します。

これまでの活動が全て成功のうちに終わりましたのも、皆様方お一人お一人の愛情に支えられていたからだと確信しています。更なるご支援よろしくお願い致します。

         
   2002年8月 第7号 コーラスの恩返し 田中 正彦
 コーラスとの出会いは高校入学の時、兄に影響され音楽部に入部したことに始まる。30年も前のことだ。毎日毎日発声練習の繰りに返し。朝・昼・夕、4階の端にある音楽室に駆け上がっていた。そこにはいつも、いずれの練習にも付き合いながら、おおらかに音楽を語り、ビール腹をゆすって指揮をされる谷村義人先生の姿があった。現在の高校では合唱人口が減少傾向とのことであるが、当時は部員が30人を超え、混声合唱ができた。上級生は、自分たちが先輩から教わったことを思い出しながら、新入生や後輩たちに指導する。そんな伝統が大切にされていた。毎日の練習はたいへん厳しかったけれど、充実した楽しいものだった。帰り道までもみんなで歌いながら、堀端を駅まで歩いた。4月には、半ば強制的につれてこられた新入生も、そんなことがあって、6月には自信を持って合唱祭の初舞台を踏むことができた。夏のコンクールに向け、初めて「合宿を」という話になった時にはこんなエピソードも生まれた。学校の許可がおりず、谷村先生が「全責任を負うから」と掛け合ってくださり、「(先生の)自宅でなら」という条件付きでようやく実現した。総勢三十数名の現役部員に加え、谷村先生を慕うOBたち多数・・・。わたしはグラウンドピアノも下で寝た。卒業後も先生にはいろいろなご指導を受けた。私の演奏もよく聴きに来てくださって、辛辣なご批評をいただき、時に浮ついている私を戒めてもくださった。まさに「恩師」であると思っている。
 その谷村先生も永い闘病生活の末、昨年帰らぬ人となられた。ことさらに暑さが厳しかった昨年の夏、彦根城の上に広がる雲がようやく秋の様子になった頃、谷村先生の見舞いに出かけた。懐かしい歌声を聴いていただきたくて、盆には全
   20063月 第12 13回研修会
田村 雅裕  (団体会員 野洲グリークラブ)

昨年102日、守山市民ホールリハーサル室でコーラス部門の交流会が行われました。

 参加団体と演奏曲は次の通りです。コールサンライフ(忘れなぐさ・ねむの花・空とぶうさぎ)

コーラスサークルくれよん(ラルゴ・「あらいぐまラスカル」よりロックリバーへ・「母をたずねて三千里」より草原のマルコ)守山コールフラワー(「三声のミサ曲」よりSanctus・さくら・涙をこえて)

野洲グリークラブ(風・秋桜・君をのせて)。

 今回は研修会という枠組みの中で、お互いの演奏を聴き合って感想を書くという体験をしました。お陰で一緒に活動している皆さんの歌をじっくり聞かせて頂くことができました。

 我々野洲グリーでは皆さんに書いて頂いた感想を、全てホームページ上に載せ、団員がいつでも閲覧できるようにしています。内容を詳しくお伝えするのは他に委ねますが、シビアなご意見やうれしい評価など、内側からではなかなか気付かない部分を指摘して頂き、大変参考になりました。

 自分達が描いている団のイメージと客席から皆さんが受け取る印象とが少し異なる場合もあり、それもまたおもしろい一面だなと感じました。

 合唱団はそれぞれ独自のポリシーを持っている訳ですから、どの合唱団もみんな同じ道を目指しているということはないと思います。それを見極めて個性あふれるコーラスが創造できれば、すばらしいことです。

心既製の枠にとらわれず、のびのびとコーラスを楽しみたいものです。

 最後に「明日に旅立つ君に」を合唱指導して頂いた堀保司先生始め、ご指導頂いた先生方に御礼申し上げます。
           
  2003年5月 第8号 更なる1年を終えて 笠原 たか  
 皆様ご無沙汰致しております。会報の発行がしばらく滞りましたことをお詫び申し上げます。思えば、14年度は連盟にとりまして意欲に満ちた活動の年となりました。役員が一丸となりましてそれぞれに理想の”何か”に向かって全力を傾けて取り組みました。とかく音楽を志す人たちは自己と向き合い、孤独の中で真実を追求していきますので、自分の世界のみに陥り易いものです。が、それはそれとして、皆と共に協力体制の中で、未知のものを創りあげていくということにも開眼し、それぞれの個人的な困難を乗り越えて、より幅が広く、聴衆に違った角度から楽しんいただく活動を実現できたことに感謝と感動を覚えています。
 研修会、演奏会で快くお引き受けくださいました講師の先生方と演奏者の方々に心より厚くお礼申し上げます。
 第2回、第3回定期演奏会にご出演の皆様おめでとうございます。そして縁の下の力持ちとして、それぞれの活動を発案、計画、実行に導いてくださいました事務局の皆様に心より尊敬の念を申し述べたいと思います。
   20056月 第11 「演者と聴衆が互いに育て合う関係」 
笠原 たか

昨年は私達人間のおごりに対する自然の逆襲かと思われるような突然の災害が世界的規模で起こり、

心の痛い日々が続きました。又日常のテレビからは「どうして同じ人間なのにそんなことができるの?」と叫びたくなるようなニュースが流れてきて、いたたまれない気持ちに落とし込まれることが度々です。

何かがおかしい!と思えるこの世の中。私達には一体何ができるのでしょう。何かお役に立つ大きなことができればそれは良いことですが、先ずは身近なことで自分のできることを地道に一歩一歩進めていくことが、大きな良い働きのうねりに繋がってゆくのではないかと思っています。私たちにとりまして、それは音楽を通じてということになります。

 私は新しい年度に際しまして一つの強い思いを抱いております。以前研修会でウォルター・ノヴィックさんのコーラスの指導とピアノ演奏の会を催したことがありますが、ご記憶にありますでしょうか?彼はアメリカとソビエトが冷戦状態にあった時、民衆のレベルで仲良く理解しあいたいと考え、オペラの共同公演の企画をもって、ソビエトに飛び込み大成功を収めた方です。その後彼の住むアメリカ・メーン州のサリーという所では毎年音楽祭が行われています。それは村人たちの理解と支えがあってこそ存続している会でもあり、まさに、演者と聴く者とが共同で作り上げている音楽祭です。近くでは知人のザイラー夫妻が京都の山奥で、“かやぶきコンサート”を例年の行事として行っています。そこでも村民の方々の支えが大きな力になっていると聞いています。

 音楽は演者とそれをプロデュースする人、そして聴衆とで成立しますが、プロデュースする人と聴衆が同一になった時、それはもはやパッシブ(受身)ではなくポジティブな存在となります。音楽連盟の姿として、私は演者だけの集まりではなく、『私が支えます』というポジティブな存在の方の参加を切に希望しています。

演者は聴衆に育ててもらわなければなりません。また聴衆も演者に育てられます。お互い気持ちの循環ができる会でありたいと願っています。どちらが上でも下でもなく、お互いが共同運営者という立場で活動できれば理想的です。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

           
  2004年4月 第9号 山の中腹にさしかかった今! 
笠原 たか 

 皆様春麗らかな日々をお健やかにお過ごしでしょうか?
随分と長い間ご無沙汰してしまいました。昨年三月の混声合唱の演奏会を終えホット一息、役員一同達成感に浸っていましたが決して活動を休んだわけではありません。次の新しい活動へ向けてじっくりと考え、準備をしておりました。連盟もこの三月で丸5年となり、四月一日より六年目に入ります。何事も新しく立ち上げた活動が成長して落ち着くまでには十年かかるといわれます。今はやっと山の中腹まできた所でしょうか?これから十年目の頂上をしっかりと見据えてこの会を育てていかなければならないと考えています。ところでこの頂上とはどんな所でしょうか?私はこの頂上を別の言葉で表現するならば”夢”という言葉がピッタリではないかと思っています。それは音楽を愛する人、何らかの形で音楽的活動を求めている人たち一人ひとりの夢を実現するための魔法の箱(マジックボックス)みたいな所だと考えているからです。”こんなのがあったらいいなァ”
”こんなことしてみたいなァ”でもどうしたらいいのか分からない。”仲間が欲しいなァ””一緒に手伝ってくれる人いないかなァ”でもどう探していいのか分からない。”何か人の役に立つことをしてみたい”こんな色々な思いの交通整理をしてお互いの思いを実現できるマジックボックスが私が思う連盟の理想の姿です。夢はちっぽけなものより大きいほうがいいではありませんか。夢を語り合えるってなんと楽しいことでしょう。また同じ夢を持った人たちが出会い、そして実現へむけて活動できるってなんと素敵なことでしょう。まだまだ眠っている才能・エネルギーがたくさんあると思います。皆様の力を、思いを、出し合って夢へ向けて活動を広げていこうではありませんか。この活動のためにはたくさんの方々のお力添えなしでは実現いたしません。この紙面をお借りしまして、一緒にお手伝い、ご協力いただける方がおられましたらお誘いくださいまして、関係者にその旨お知らせくださいますよう心よりお願い申し上げます。
 更なる一年、どうかよろしくお願いいたします。
  2004年10月 第10号 第4回定期演奏会に向けて N・K
 盛会に終わった第3回定期演奏会から、早や1年半が経ちました。連盟会員と一般公募による総勢107名の大編成の混声合唱団で、田中正彦先生のご指導のもと『海鳥の詩』に取り組み、また、萩原次己さんと田島茂代さんをゲストにお迎えし、盛りだくさんの演奏会で、大ホールの客席
もいっぱいになり、たいへん充実した演奏会になりました。その節には会員の皆様には多大なご尽力を賜りましたことを改めて感謝申し上げます。次はどんな演奏会をすればよいか相談していく中で、今まで横のつながりがほとんどなかった4つの合唱団が、合同で作りあげるそしてそれぞれが個性をアピールできる、そんな演奏会ができないかと強く思うようになりました。連盟に入会していても、今まで一度も演奏会に出演されていない方も多くいらっしゃると思います。
 第4回の演奏会では、合唱団員が全員参加して、他にはないような楽しい演奏会を皆で作り上げていきたいと考えています。5月に実行委員会も発足し、計画の方も順調に進んでいます。色々なアイディアがだされましたが、1部は各団の演奏、2部は全員による『映画音楽』特集をすることに決まりました。日時は来年3月27日(日)午後、会場は守山市民ホール(小)で開催します。個人会員の方の賛助出演もぜひお待ちしております。楽しいステージになりそうな予感に期待が膨らみます。それぞれの団で演奏会に向けての練習も始まっていると思います。皆さんの力を結集して演奏会を成功させましょう! 
   
     
 
  
 


 
 


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